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気象科学館(気象庁)リニューアルオープン
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掲載日:平成22年6月3日
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気象庁では、現在の気象業務をご紹介したり、災害から身を守る方法を知ることができるように、映像や機械の展示などを中心とした施設「気象科学館」を設けており、これまで多くの一般の方が訪れ、気象知識の普及、気象災害の軽減や防止に対する意識の向上に大きな役割を果たしてきました。このたび、その「気象科学館」がリニューアルし、平成22年5月6日にオープンしました。
リニューアルした「気象科学館」は、一言でいうと、臨場感のある科学館に変身しました。これまでの展示品や体験コーナーに加えて、「緊急地震速報トライアル」、「ひょっとして大雨キューブ」、「防災ポイントウォッチャー」、「しっている?天気予報が届くまで」など、参加型の体験コーナーが設置され、よりわかりやすく、かつ臨場感あるものとなっています。このほか、地震や火山に関するコーナーや緊急地震速報の端末などが展示されており、幅広く、気象や地震の知識の習得や体験ができます。
ぜひ、ご来館いただきまして、体験なさってみてはいかがでしょうか。
(気象科学館の交通アクセスについては ここから ご覧いただけます。)
平成22年6月3日
緊急地震速報利用者協議会
以下に、今回のリニューアルの目玉として、「緊急地震速報トライアル」、「ひょっとして大雨キューブ」をご紹介します。
緊急地震速報トライアル
写真に示すように、大型ディスプレイの他、関東地方の立体地図が目の前に広がっています。
体験者は、車を運転中、事務所で仕事中、家でテレビを鑑賞中、学校で授業中などのシチュエーションが設定された椅子に着席し、シミュレーターをスタートします。
緊急地震速報についての説明が終わると、ある地点で地震が発生し、その地震のP波とS波が伝わる様子が立体地図上に映し出され、体験者が座っている場所にS波が到達すると椅子が振動して地震の揺れを感じます。
このように、緊急地震速報の仕組みと、緊急地震速報を見聞きしたときの対応を学ぶことができます。
「緊急地震速報トライアル」のコーナー(写真提供:気象庁)
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ひょっとして大雨キューブ
ここは大雨に対する防災を学ぶコーナーで、急激な雷雲の発達に伴う強い雨を疑似体験でき、例えば足下にマンホールが映し出され、そこから溢れ出す水で思わず足をすくめたくなるような臨場感があります。
また、急激の天気の変化を感じるよう唸りをあげて冷却用ファンから風が送られ、正面に設置された大型でディスプレイでは暗雲と雨の様子が映し出され、まさに、雷雨の中に立たされている感じを醸しだします。
「ひょっとして大雨キューブ」のコーナー(写真提供:気象庁)
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